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転移先でスライムを倒して勇者になったアラサー女子が年下王子と共闘してデーモンを倒すお話

 おもむろに窓の外に視線を向ける。今日は朝から曇天だ。 「はあ……」  ゆでガエル現象。常温の水にカエルを入れて徐々に温かくすると、温度変化に気付かないうちに死んでしまう。転じて、現状に甘んじて気づけば崖っぷちという恐るべき事態を指す。 「...
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転移先でスライムを倒して勇者になったアラサー女子を年下王子が囲おうと画策するお話

衣食住、幼い頃から必要なものは言う前に与えられた。 だからだろうか、自分で何かを手に入れたいと考えたことがなかった。 その日は、護衛を連れて街路を歩いていた。 忍んで裏道を歩いていたのが災いした。大通りで暴れていた魔獣が、こちらに逃げ込ん...
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転移先でスライムを倒して勇者になったアラサー女子が年下王子に餌付けされるお話

アーベント王室のお城に世話になること10日が経過した。 熱もすっかり下がった。鈍った身体を動かすために、今は騎士団の訓練に参加している。元はOLとはいえ、4年も人ならざる者と戦っていれば一般人よりは動けるようになる。現場の叩き上げをなめては...
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転移先でスライムを倒して勇者になったアラサー女子が年下王子に看病されるお話

これは夢か。遂に熱に浮かされたのか。 「勇者よ。さあ、口を開けよ」 普通に生きていたら絶対会うことがないであろうやんごとなき身分のお方が、わたしの口元にスプーンを持ってくる。 「遠慮はいらぬ。王室の薬師に煎じさせた薬だ。飲め」 風邪...
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中学生の頃に通った小道を大人になって探してみた話

わたしが中学生の頃。 当時、インターネットは今ほど使われていない。なんだって、スマホが普及する七年前だ。「パソコン」も「ガラケー」も持っている人は稀で、友達との連絡手段は家電(いえでん)が当たり前だった。 家に帰っても宿題、遊びと言えばゲ...
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